妙見祭、音声加え臨場感 熊本・八代市「お祭りでんでん館」 体感シアター映像刷新、秘蔵シーンも
八代市民俗伝統芸能伝承館「お祭りでんでん館」(西松江城町)は4月、展示棟の「お祭り体感シアター」で上映する八代妙見祭の映像を刷新した。祭りの実際の動画に初めて生の音声が加わり、臨場感が高まったという。
シアターは妙見祭の出し物を囲む壁3面のスクリーンに祭りの動画を流し、参加しているように感じてもらう目玉施設。でんでん館は2021年7月に開館したが、20年の祭りは新型コロナウイルスの影響で中止。21年は縮小され、22年は雨だったため、音声を録音できなかった。
23年は天候に恵まれ、収録した動画と音声で新たな映像が完成。初日の「お下[くだ]り」や前夜祭「御夜[ごや]」、2日目の「お上[のぼ]り」を約10分で紹介する。「ホイホイ」というかけ声とともに動く笠鉾[かさぼこ]や亀蛇[きだ](ガメ)、銅鑼[どら]に合わせて跳ねる獅子舞などを楽しめる。
北原美希学芸員は「音声のほか、市民もあまり見たことがない珍しいシーンも追加したので、ぜひ見てほしい」と話している。
でんでん館は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の妙見祭など市の民俗芸能を保存し、紹介する施設。妙見祭に使う笠鉾や亀蛇といった出し物を入れ替えながら展示している。(河内正一郎)
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