再生紙おむつの店頭発売始まる 嘉島町のイオン熊本店で ユニ・チャーム
日用品大手のユニ・チャーム(東京)は20日、使用済みの紙おむつをリサイクルした紙おむつ「RefF(リーフ)」の店頭販売を嘉島町のイオン熊本店で始めた。同社によると、使用済み品を再び紙おむつに再生するのは世界でも珍しい。日本国内では、紙おむつの多くはごみとして捨てられており、高齢化でさらなる使用が見込まれるとして、廃棄や焼却時の二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。
ユニ・チャームは2015年からリサイクルに向けたプロジェクトを開始。使用済みの紙おむつを洗浄、分解し、オゾンを使った独自技術で殺菌、脱臭するなどし、新品と同じ品質の製品に再生することに成功した。外部の感染症の専門家らが安全性を保証しているという。
同社は鹿児島県志布志市、同県大崎町と協力し、家庭などで廃棄された使用済み品を回収、処理して再生品を生産。試験導入した同県内の介護施設や病院では「通常の紙おむつと変わらない」と評価を受けたという。
この日、イオン熊本店で報道機関向け商品説明会を開いたユニ・チャームの城戸勉上席執行役員は「資源循環型のビジネスで、よりよい社会の実現につなげたい」と話した。商品は乳幼児用、大人用、ペット用の3タイプで、価格は乳幼児用(Lサイズ42枚入)1078円など。九州内のイオン68店舗で順次販売を始める。(山本文子)
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