定例会見 月2回維持 〝木村流〟で「効率的に」 県職員向けにライブ配信

熊本日日新聞 2024年4月20日 21:00
就任記者会見に臨む熊本県の木村敬知事。定例会見は月2回のペースで開いていく考えだ=16日、県庁(谷川剛)
就任記者会見に臨む熊本県の木村敬知事。定例会見は月2回のペースで開いていく考えだ=16日、県庁(谷川剛)

 16日に就任した熊本県の木村敬知事は、蒲島郁夫前知事を踏襲する形で、定例記者会見を月2回開く考えだ。一方で、職員向けにも会見の様子を生配信する〝木村流〟の手法を導入。会見時に記者から出た質問に、関係部署が速やかに答えられる態勢を整える。

 2008年春の知事選。蒲島氏はマニフェスト(公約集)に「情報公開を徹底し、全国ナンバーワンを目指す」と明記した。初当選後、前任の潮谷義子知事時代に月1回だった定例会見を2回に増やした。

 東京大教授時代に「政治とメディアの関係」を研究していた蒲島氏。4期16年の最終日の退任会見で「メディアは読者や視聴者に政策の是非に関する争点を伝え、知事は県民に説明する責任がある。もっと会見の機会があってもいいと感じていた」と述懐した。

 木村氏は東京大法学部で蒲島氏のゼミの「ゼミ長」を務めていた。初当選を果たした知事選のマニフェストには「県民参加の県政を推進するため、分かりやすく、頻度の高い情報発信を行う」と掲げた。

 この考えに沿い、定例会見は、第1、3水曜の月2回のペースを維持する。「開かれた県政」に向けては、県民と直接話す機会を設けたり、交流サイト(SNS)を積極的に活用したりするという。

 16日の就任記者会見は「会見をより効率的に」という木村知事の意向で、会見の模様を生配信。職員がパソコンやスマートフォンで見て、担当業務に関する質問があれば、時を置かずに回答を返せるようにした。この対応は、今後の定例会見でも続けていく。(嶋田昇平)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース