熊本空港にSDGs学ぶ「教育テーマパーク」 24年秋開業「そらよか」に肥後銀行が開設・運営
熊本空港を運営する熊本国際空港(益城町)は23日、今秋の開業を目指している2期工事エリア「そらよか」の概要を発表した。仮設ターミナルビルだった建物を刷新してビジターセンターとして整備。SDGs(持続可能な開発目標)について学べる「教育テーマパーク」を肥後銀行が開設し、運営を担う。
ビジターセンターの床面積は約5600平方メートル。このうち肥後銀が約1300平方メートルを賃借し、主に修学旅行や社会科見学で訪れる県内外の児童生徒を対象に、ワークショップや展示を通じた学びを提供する。
具体的には、地球温暖化や脱炭素といった世界共通の課題に加え、地下水の保全や熊本地震を踏まえた防災など熊本ならではのテーマを想定。施設内での学びだけでなく、地熱発電所や地震遺構を実際に訪れて学習につなげるコースの開発も視野に入れる。
料金や展示内容の詳細は今後詰める。この日、肥後銀本店で会見した笠原慶久頭取は「全国的に見ても熊本はSDGsへの意識が高い。先進的な取り組みを普及、啓発する教育施設にしたい」と話した。
熊本国際空港は、昨春開業した旅客ターミナルビルを1期、搭乗客以外も利用できる「地域に開かれたエリア」を2期と位置付け、計約195億円を投じて整備している。
2期エリアはビジターセンターのほか、イベントスペースや子どもたちの遊び場となる屋外広場「そらよかパーク」と、隣接する商業棟「そらよかダイニング」で構成している。
ビジターセンターには、熊本を訪れる観光客やビジネス客の利便性を高めるテナントの誘致を進めているという。昨年末から順次オープンしている商業棟では2店舗目となる飲食店「格之進ハンバーグ」が今月25日に開業する。(立石真一、田代智也)
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