食と農の問題考える
実践総合農学会熊本市で初地方大会
農業研究者と農家、消費者、企業が連携し、農と食に関する問題について考える実践総合農学会(山極榮司会長)のシンポジウムが十六日、熊本市の県立大学に約二百五十人が参加し、二日間の日程で始まった。初日は生産者ら五人が、農業経営の先進事例や課題などを報告した。
同会は二〇〇四年、東京農大の呼び掛けで発足。地方での大会開催は初めて。
焼酎メーカー「三和酒類」の西太一郎会長が基調講演し、「(焼酎づくりには)おいしい水が不可欠。そのためには環境を大切にする視点も経営に必要だ」と指摘。ごみ減量化のため、ラベルがない商品を作った取り組みなどを紹介した。
シンポジウムでは、約二十年前に旧阿蘇郡長陽村(現南阿蘇村)で新規就農した木之内均さん(45)が、参入に際しての課題や実態を報告。「農地確保や資金面などで大きなハンディがあり、参入障壁は高い。一方で既存の農業にはない新しい発想で農業経営ができる強みがある」と話した。
JA全農ふくれん営農推進課の青柳善磨さん(34)はイチゴ「博多あまおう」の海外輸出の取り組みを説明。「今のところ利益は出ていないが、海外市場は今後拡大する。国内出荷分にもPR効果が波及する」と語った。
十七日は「食育」「農食品加工の連携」などのテーマごとに分かれ、現状の課題や解決策を話し合う。(野方信助) |
2006/12/17 朝刊
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