(1)盛大な歓迎 黄色い校舎に住民感激
カンボジアの首都プノンペンから南東に約90キロのプレイベン県スワイサカウ村。昨年12月25日午前9時、芦北町国際交流協会の訪問団は、カンボジアと日本の国旗を振る600人の児童、住民の熱い歓迎を受けていた。 気温33度。黄土色の砂ぼこりの中に、盛大な拍手。はち切れんばかりの笑顔があふれる。「芦北ひまわり第4学校」の贈呈式が始まった。 協会がカンボジアに学校を贈る募金活動を始めたのは1997年。バザーや募金を地道に行い2001年、初の「芦北ひまわり学校」が完成した。 02、03年と立て続けに学校を建てた。しかし、現地の人件費や建材の高騰で建設費が倍の約630万円に膨らみ、今回は6年ぶりの学校建設となった。 前日の空路の長旅と、冬から真夏への気候の急激な変動で、やや疲れ気味だった芦北の子どもたち。だが、熱い歓迎を受けて徐々に表情が引き締まる。 出発前に練習した芦北ハイヤの輪に現地の子どもたちや先生が加わった。リコーダーでカンボジア民謡「アラピヤ」を演奏すると、手拍子や歌を口ずさんでくれる。 大野中2年の一藤基子さん(14)は「すごいことをやっているんだと感激した」。1人で空手の形を披露した佐敷中1年の佐藤康平君(13)も「緊張したけど、大きな拍手がうれしかった」と汗をぬぐった。 学校は名前の通りヒマワリのような黄色い壁。黄色は黄金に通じ、国の宝である子どもは黄金の中で育てるという意味があるのだという。 入口や窓枠は木製で、5つの教室があるだけ。床面積は340平方メートル。トイレは別棟、水道も外の井戸だ。それでも「素晴らしい校舎をありがとうございます。一生懸命勉強して、恩返しします」。児童代表のシエン・ソポアさん(10)が力強い謝辞を述べた。 「子どもたちの目がキラキラしていて純粋だな」と話すのは芦北高1年の才林千春さん(16)。同級生の大松詩歩さん(16)も「教育環境は良くないけど、意志をしっかり持っている」と感心した。 2人の周りには現地の子どもたちが集まり、身ぶり手ぶりでコミュニケーションをとろうとしていた。医者になりたいというジエップ君(13)は「いつか日本に行きたいな」と、笑顔で言った。
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