上天草市で十四日開かれた「地域とともに こんにちは熊日ですin上天草」のパネルディスカッションは、「人と海とまちづくり」をテーマに地元代表のパネリスト五人が語り合った。
地域フォーラムで熱心に聞き入る参加者=上天草市松島総合センター「アロマ」(武田文男)
川端祐樹市長(37)は「上天草は昔から海の恩恵を受けてきた。海と共生し、どうかかわっていきながら、まちづくりをしていくかが大きなテーマだ」と述べ、問題提起した。
「魚を食べなくなった日本人の食文化が衰退していることに、多くの漁業者が危機感を持っている」と言うのは市漁業者クラブ会長の田脇誠一さん(47)。 魚食への理解を深めてもらうために「漁業者だけでなく、仲買業者や小売業者などと連携した取り組みが必要では」と提案した。
パール柑などを生産する市認定農業者女性部役員の荒木昭子さん(53)は「消費者とじかに接するうちに、生産者の立場にとどまっていてはダメだと思うようになった。三年前から始めた収穫体験ツアーが奏功したのか、お客の『旬の本当のおいしさ』への理解が浸透してきた」と話した。
地域活性化に取り組むNPO法人「天草元気工房」理事長の松本公博さん(55)は「地域の海を子どもや孫たちにもっと良くして伝えていくことが、観光業や水産業などの振興にもなる」と強調した。
松島町観光協会長の千原光明さん(51)は「人や海、食材など地域にあるものすべてが観光資源になり得る。どこにでもあるよと言われるようなものを誇りとして、観光商品として育てていくことが大切だ」と訴えた。
最後に、コーディネーターの中西雄一・熊日編集局長が「住民のみなさんが連携して足元の財産を見つめながら、元気あふれる地域を目指しましょう」と締めくくった。(原大祐)
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