十六日に合志市で開かれた「地域とともに こんにちは熊日ですin合志」の地域フォーラムで、大住清昭市長は、国内最大の国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園の入所者と市民との交流促進策や啓発の強化に取り組む考えを表明した。市は同園と地域が共生するまちづくりに力を入れており、具体的な取り組みに着手する。
笑顔で地域フォーラムに聞き入る参加者=16日午後、合志市総合センター・ヴィーブル(小山真史)
入所者の高齢化や減少が進む全国の療養所では、入所者が地域で孤立せず、安心して暮らせるための将来構想づくりが急務。地元合志市も、入所者や県、国(施設側)などとともに恵楓園の将来構想検討委員会を設置して論議を重ねているが、地域住民の理解や意識が大きな鍵を握る。
市によると、交流促進の具体策としては、毎年八月に開かれる菊池恵楓園の夏祭りに、今年から地元の婦人会や商工会などに参加してもらうほか、広報紙などを通じて一般市民に対しても参加を呼び掛ける。園の施設を利用して市の行事を積極的に開くことも検討しており、市民が園内を訪れる機会を増やすという。
啓発事業では、学識者らを招いた講演会を企画。さらに、大住市長はフォーラム終了後、「個人的な思い」と前置きした上で、「園内に『人権啓発センター(仮称)』のような施設ができたらと考えている」とも語った。
市総合計画でも、熊本電鉄御代志駅を含む恵楓園や熊本再春荘病院の周辺一帯を交通と医療・福祉の拠点「メディカルステーションゾーン」と位置付けている。大住市長は「恵楓園の将来構想は、市のまちづくりに欠かせない。まず市民と入所者が交流を深めることが第一歩。園や厚生労働省の考えを踏まえて具体的に取り組みたい」と話した。(浪床敬子)
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