菊池市の菊池高校図書文芸部の1、2年生12人が、同市の豊かな食と農をたたえる「食の古里」俳句を完成させた。8日に同市文化会館である「地域とともに こんにちは熊日ですin菊池」で展示・発表する。
「食の古里」俳句を完成させた菊池高校図書文芸部の生徒ら=菊池市
園田由佳理部長は日本一薄い和菓子とされる「松風[まつかぜ]」の四角と、満月の丸を対照させて「松風を食[は]む音響く望[もち]の月」。宮本帆士魁[ほしと]副部長は、薄い松風を透かして見る秋の雨を「秋霖[しゅうりん]を松風の向こうに見る」と詠んだ。「松風とヤーコン供[そな]へ月見酒」(米川修加[もとか]さん)には、市内で作られる南米原産の根菜ヤーコンも登場。
松風と並ぶ菊池の銘菓の柚餅子[ゆべし]を詠んだ作品も「棚の中柚餅子栗[くり]色に光る」(梁池美沙さん)「柚餅子持ち銀杏樹[いちょう]の下[もと]を小走りに」(有田慎一さん)「竹の皮はがせば柚餅子の芳[かお]りして」(管弘樹さん)と3句。
江戸時代から“ブランド米”として知られる菊池米を詠んだ句は、黄金色の稲穂が風に揺れる様を琴の音にたとえた「さらさらと響くたて琴菊池米」(緒方泰子さん)のほか「秋雨に打たれ稲の穂輝きて」(小川風花さん)。「稲そよぐ成長期には足りません」(中野愛さん)は育ち盛りの“ご飯党”の作。
秋といえば柿。柿の熟す様子に恋の進展を重ねた「吊[つる]し柿クラスメートに声かけて」(大塚祐里さん)や「吊し柿我が家に吊るして福を待つ」(師富雅己さん)。「柿の芽やスクラップにしたい君」(大塚里菜さん)は、成長の遅い柿に「スクラップ(廃棄)しちゃうぞ」と迫る。
顧問の麦田雅弘(俳号・耕)先生は遊び心たっぷりに「松風で柚餅子を挟む美技も有る」。(太路秀紀)
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