菊池市で8日あった「地域とともに こんにちは熊日ですin菊池」のパネルディスカッションでは、「食の古里、養生の里、きくち」をテーマに5人が意見交換。基幹産業の農業を生かして、食と健康を特色としたまちづくりを進める方策を探った
大勢の市民らが詰め掛けた地域フォーラムの会場=8日午後、菊池市文化会館(小山真史)
福村三男市長(68)は「菊池市の産業構造は農商工のバランスが取れており、中でも肉用牛は全国一の生産高」と解説。「付加価値をつけて全国に発信するとともに、若者が就農したくなる産業に発展させたい」と語った。
「菊池には農産物と豊かな歴史、自然があるのに、素晴らしさに気づいていない」と指摘したのは、NPO法人菊池まちづくり千年の風理事の倉原恵子さん(59)。「高齢化の中、若い世代でまちづくりを」とも訴えた。
自然派きくち村ネットショップ店長の渡辺義文さん(37)は「農家や農業を観光資源と考えるべき」と主張。「農産品の収穫ツアーや、飲食店や宿泊施設で地元産物を提供する取り組みが必要」と指摘した。
水田ゴボウ農家の村上智美さん(39)は、「国産や無農薬の農産物は高いと思われがちだが、健康を守るためには適正な価格だと思ってほしい」と理解を求めた。また、「おしゃれな作業服など楽しさをアピールする工夫も大事」と提言した。
公立菊池養生園診療所名誉園長の竹熊宜孝さん(75)は、自ら育てたニンジンなどを示し「命を支えるのは農業であり、土と水だ。科学万能、経済中心の現代は、その大切さが分からなくなっている」と警告した。
コーディネーターの平野有益熊日編集局長は「地域への愛情がまちをいい方向に変えていく力。知恵を出し合って面白いと思えることに挑戦してほしい」と締めくくった。(富田一哉)
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