西村知美さん(タレント)
=>ミニトークアドバイザー
子育ての喜び・・・考え方一つ 欠点もチャームポイント
独特の“天然キャラ”でお茶の間に人気のタレント、西村知美さん(36)。実は、不妊治療などつらい経験を経て、2003年にようやく一人娘を授かった“苦労人”だ。妊娠や出産のエピソードをまとめた著書もある西村さんに、楽しんで子育てをする秘けつなどを聞いた。(飯村直亮)
◇にしむら・ともみ 1970年、山口県宇部市生まれ。85年に雑誌「Momoco」の「第1回ミス・モモコクラブ・グランプリ」で優勝し、翌年、映画「ドン松五郎の生活」で女優デビュー。同時に主題歌で歌手デビューも果たした。97年に、元アイドルの西尾拓美氏と結婚。2003年に長女を出産し一時休業。現在は復帰し、テレビのドラマやバラエティー、舞台などに出演。著書に「天然出産」など。
― 芸能活動をしながらの育児は大変でしょう。
「三歳までは子どものそばにいた方がいいという話もよく聞きますが、私は今の形がベスト。もし一日中、娘と二人だけだとしたら、ほかの子どもとの交流も少ないだろうし、育児ノイローゼになるかもしれない。だから、出産後一年ぐらいして仕事に復帰し、託児所に預けました。娘は母親とのコミュニケーションとは違う形で、子ども同士のルールで遊んだりして、いろんな経験を楽しんでいました。私も、娘と離れている間は気分転換になるし、お互いのために良かったと思います」
「仕事が遅くなる時は東京の夫の実家が、長期の海外ロケの時は山口の私の両親が預かってくれるので仕事との両立にとても助かっています」
― 娘さんとはどんな時間の過ごし方を。
「いつも気を付けているのは肌と肌との密着。いつもハグ(抱きしめ)してちゅーちゅーして。言葉も大事にしてます。毎日毎日、『生まれて来てくれてありがとう、元気でいてくれてありがとう、今日も一日頑張って遊ぼうね』って話し掛けて、しかった日は、寝る前に必ず謝らせて、私もどうして怒ったのかをきちんと話します。今は言い聞かせても分からないかもしれないけど、いつかは分かるようになる。面倒くさがらずにしゃべるようにしてます」
― 子育てに関して、夫婦間の決めごとは?
「互いの方針には口出ししないようにしてます。娘の前で夫婦げんかしないとか、娘をたたいたりしないとかも。二人とも勉強は得意ではなかったので、勉強のことはうるさく言わないようにしています。ただ、子どもが何かやりたいと思った時、例えば英語でも料理でも、芸術でも何でもいいんですが、その時のためにいろんな“とびら”、つまり可能性を用意してやりたいとは思ってますね」
― 子育てを楽しむ秘けつは? また、親の役目とは。
「考え方一つだと思うんです。ある時、私のアクセサリーとかマニキュアのセットを、娘がぐちゃぐちゃにしたことがありました。そんな時に『何てことをしてくれたんだ』と思うか、逆にビデオや写真に撮ったりしてその状態を笑って済ませるか。娘は主人に似て頭が大きいんですが、ある日娘から『私の顔っておっきいの』と聞かれてどきっとしました。でも、そんな時のフォローが大事。ニッコリ笑って『よかったねー。大好きなパパとおそろいよ』ってプラスイメージで。欠点があっても、それをチャームポイントにできればすごいことですよね」
「とにかく、主人とずっと言っているのが、娘には好きなことをやらせてあげたいということ。ルールは『警察に捕まるようなことをしない』『人に迷惑をかけない』の二つ。元公務員の父からは、『知美が二十歳になるまでは守ってあげる代わりにうるさく言う。二十歳超えたら好きなことをやってもいいが、責任はすべて自分で取れ。自由と責任はセットだ』と言われて育ちました。それと同じことを、娘にも言って聞かせたいと思ってます」
熊本日日新聞 2007年4月27日朝刊掲載
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